マグロさん。

皆さまこんにちは。
先日の木曜日、臨時休業させて頂きました。
こちらでお知らせも無いまま大変失礼致しました。

実は、我が家の家族でもあり、nomadicraftの一員として
一緒に店頭に立ち看板犬となっていたマグロさんが、10月9日に亡くなりました。
あと8日で18歳の誕生日でした。

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友人でもあるフォトグラファー伸ちゃん撮影のマグロさん。

もう、ほぼ18歳のご長寿犬。 目や耳も悪くなりすっかりおじいちゃんでした。
それでも、日々歩きご飯を食べて、気に入らなければ吠えるという元気さでした。
今年に入ってから、心臓が弱くなり肥大していました。
とはいえ、相変わらず気が強く、しっかりしていて、食欲も旺盛。
歳をとったなりにスローで穏やかな日々を暮らしていました。

アトリエショップがオープンしてからは、一緒にお店番をして、
店内をうろうろと歩いていたり、私の後ろでスヤスヤと寝ていたりと
穏やかに過ごしつつ、来て頂いた沢山の皆さまに可愛がって頂きました。

ここ数日前、台風が近づいて来たある日、発作を起こすようになりました。
突然呼吸が荒くなり、心臓の動きも早くなり、突然激しく吠えたかと思うと、
失神したかのようにぐったりとしてしまい、膀胱におしっこがある時は
失禁してしまう。なんて事がありました。

病院でもらった薬を舌の下に入れてあげ、しばらくすると落ち着きを
取り戻すのですが、我々には何も出来ず、ただ彼を抱きかかえ、
声をかけさすることだけ・・・
本当に無力だと感じました。

発作が起こってからは、特に夫婦どちらかが家にいるようにし、
一緒にすごしていました。
当初はそんな発作を起こしながらも、たまにウロウロと歩きご飯も食べていましたが、
10/8の日が暮れてからさらに調子が悪そうになり、
夜には立て続けに発作が起こるようになりました。

その日は、起き上がれずご飯も食べずでした。
最後にとても強い発作が起こったもののそれでも気をしっかりもち、
持ちこたえていました。
その夜の最後の強い発作が起こった直後、ぐったりと寝ながらも
彼はずっと尻尾を振っていました。

今思うと、発作のときに尻尾を振ってたなんてその時だけでした。
その翌日、私達夫婦二人とも昼過ぎまで仕事でどうしても
留守にしなくてはいけないので、昼過ぎまでかかり付けの病院で
預かってもらうことにしました。

その日の朝。
彼は穏やかに目覚め、少しボーっとしてからまた横になり、

一緒に病院にいきました。
途中、タクシーのなかで彼は起きていて、穏やかに外を眺めていました。

預けて数時間後、留守電に一報が入っていました。
病院ではご飯を食べ、たまに歩き、横になりを繰り返し、
発作も無く穏やかに過ごしていたそうです。
昼過ぎに大きい発作が来るまでは・・・・

最後は看取れず、病院で亡くなりました。
整理もつかず理解も出来ず、めまいのような感覚と
目の前が真っ白の様な感覚で病院に向かっていました。

今、思うと病院で亡くなってよかったのかな。と思います。
もし看取っていたら、「もう少し」とか「こうすれば」とか沢山の後悔を
感じたと思います。
そういう意味では、前日の尻尾を振っていたときから、タクシー中、
病院での穏やかな時間。と、全て分かっていたのかな・・・
と感じざるえません。

亡くなったのは、結婚記念日の前日。
なので、結婚記念日に供養して来ました。
火葬しに行ったのは夕方だっとこともあり、
それまでは三人で穏やかに過ごしていました。

火葬の当日、facebookの投稿で知った、btf ANNEXの青木さんから
花が届きました。
夫婦共々これには本当に驚き、何て言っていいかわからない
感謝にあふれました。
マグロさんが最近元気が無いことを知り、亡くなった日の二日後に
娘さんと遊びに来ると連絡が来ていた最中でした。

もちろん、他の方からもfacebookなどを通じて沢山のメールや
連絡をいただきました。
本当にありがとうございます。

本当に沢山の方がマグロさんを可愛がってくれていたんだ。と再認識し、
同時に沢山の方の想いに改めて感謝しました。

また、僕より古くマグロさんを知る、義理の姉が花を持って
一緒に見送りに行ってくれました。
義姉が来てくれたことは、僕らにとってもありがたい事でした。
とにかく、二人ボロボロだったところ、とても支えになってくれました。

また、数日後には私達の結婚式の写真を撮ってくれた、
私の古い友人のフォトグラファーの伸ちゃんがマグロさんの素敵な写真と花を持って弔問に来てくれました。
彼自身、奥さんと猫を飼っていることもあり、とても動物が好きで
生前もマグロさんを大変可愛がってくれてました。
少し前にも、マグロさんにお土産を持って奥さんと来てくれたばかりでした。

本当に沢山の方の愛情と想いに感謝いたします。

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マグロさんは、元々妻が二十歳過ぎから一緒にいました。
私が出会って6年。 一緒に住んで5年でした。
マグロさんはオスでもあり、男性慣れをしていないこともあり、
最初の半年くらいは目もあわせず、背中を向けて無視されていました。
触ろうものなら、吠えて噛み付こうとする。
それくらい、尖っていました。w

その後、一緒に住み始めてから約一年、「なぜお前が一緒に住んでいる?」
といった感じで、日々喧嘩を仕掛けてきては、私の手に穴が開くくらい
本気で噛み付いて来ました。
時に、顔にさえ噛み付こうとする始末。
もちろん、毎日ではなく楽しい時間も沢山ありました。
とはいえ、私は改めて「ペット」と一緒にいるのではなく、
「動物」と一緒に住んでいると再確認していました。
だからこそ、可愛いのです。

今の家に引っ越しての3年かは、マグロさんも顔つきが変わるくらい
落ち着き、穏やかで幸せな日々を過ごしていました。
この三年間は特に、三人とても幸せな時間でした。

まだまだ沢山の思い出と、あふれてくる想いがあり、日々へこんだりしますが、
少しづつ新しい形に進んでいくつもりです。

ある視点からみたら所詮「動物」「犬」と思うかもしれません。
でも、この数年一緒に住んで、看取ってみると改めて生活の一部、
家族の一員であったことが実感できます。
だからこそ、今しばらくは辛い事もありますが、やがて素敵な
宝物になると感じます。

確実に「経験」しないと分からない事の一つなんだと感じました。
彼と過ごし、亡くなった今でさえ得るものは沢山あります。
動物だとはいえ、彼らなりの想いや愛情があり、当然性格もあるのです。
だからこそ、人間と変わらない、もしくはそれ以上の想いが
生まれるのかもしれません。

手に穴が開くほど噛まれても尚、とても楽しい数年間を過ごすことが出来ました。
少しでも、多くの動物が穏やかに過ごせることを改めて強く願います。
かなり私情な内容で、長くなりましたが、わが家族。当店の一員でしたので、
ご報告も含め書かせて頂きました。

沢山の感謝と愛をこめて。

mag3

Yoshi,

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